和太鼓の曲にも物語性のあるものを、と思い、「狐の嫁入り」という曲を作りました。
以前見た和太鼓団体の印象深い舞台がヒントになっています。
その時の演奏は、暗い舞台に何人もの演者が鉄の長い板を打ち鳴らしながら登場していました。
和太鼓とは関係のない鉄の音、長さや形状も様々で、音や響き方もそれぞれ。
暗い舞台の上を移動する音があちこちから聞こえます。
干渉しあい、うねり、姿が見えない分耳に神経が集中されます。
こんな芸術性が高い太鼓もあるんだと衝撃を受けた事をはっきり覚えています。
そんな事が下敷きになり、狐の嫁入りという摩訶不思議な曲を作るまでに至りました。
太鼓だけではなく、踊りの要素も加え、狐の嫁入り行列の出現から、飲めや歌えの宴、酔いが回った狐の独白(ソロ演奏)、遠ざかって行く行列を表す曲となっています。
ソロ演奏は太鼓の曲でとても重視している事で、各自の個性を発揮してもらえるシーンと捉えています。
ソロは毎回違っていても構わず一期一会の演奏が可能。
これは曲がない八丈太鼓の影響を強く受けています。
今回ロウソク(LED)や狐のお面、狐をあしらった衣装など小道具にも凝りました。
演出用の照明装置やブラックライトも準備、舞台を楽しめるよう工夫を凝らします。

ブラックライトに面や衣装が妖しくほの白く浮かび上がる予定でしたが、ブラックライトも非力だったのでこれは失敗。
会場の天井が高く、演出照明の効果は思ったようには出ませんでした。
バックに置いて壁に照射した方がよかったかも知れません。
今後も試行錯誤が続きます。