かつて、現役時代は店舗の企画やデザインを生業としていました。
店舗でも物販よりは飲食に興味があり、飲食店の企画・設計・デザインいろいろやりました。
そんな中、ちょっと困ったちゃんのクライアント(お客さん)もおりました。
デザインを始めて間もないころ、代々木の大型マンションの1階に、喫茶店(まだカフェとかおしゃれなものが出現する前)の新規開店の仕事が舞い込みました。
基本計画はチーフデザイナーが手掛け、実施設計を部下二人で担当しました。
当時オーソドックスなスタイルの喫茶店で、レンガタイルや赤茶色に染色したくり型の手すりなど、こじゃれた空間ができつつありました。
オーナーは60過ぎの品の良い女性で、できあがりを楽しみにしているようでした。
さて、お店が完成して引き渡し検査日当日、上機嫌なオーナーが、これをそこの壁に飾ってちょうだい、と額を取り出しました。
設置された額には「眞光」という文字が。
新興宗教の信者であるかどうかは別にして、店の中央にその額が設置されたことで、チーフデザイナーはそそくさと姿を消しました。
崇教眞光のHP。
しかし、新興宗教ってなんでこういう建築物を作りたがるんでしょうねえ。
信者から集めたお金を好きなだけ注ぎ込み、権威付けしたくなるんでしょうか。
喫茶店が今はどうなっているんだかわかりませんが、マンション自体は残っているようです。
季節がよくなったら自転車で訪れてみようかな。