昔々あるところに一人の漁師の若者が住んでおったと。
お嫁さんの来てがなく、もうずっと一人暮らしをしておった。
天気がよいある日、若者は浜に船の様子を見に行ったんじゃ。
美しい浜では天女が松の木の枝に羽衣をかけて、水浴びを楽しんでおった。
羽衣は風に飛ばされて通りかかった若者の足元にふわりと落ちたんじゃ。
若者は羽衣を拾い上げ周りを見回しましたが人の気配はありません。
若者は羽衣を丁寧にたたんで懐にしまいました。
天女は羽衣がないため天に帰る事ができずに岩陰で泣いておりました。
その泣き声をききつけて若者が天女に問いました。
これ、娘さん、なぜ泣いておられる?
天女は事情を話しましたが、その美しさたるやこの世のものと思えません。
AKB48の十倍以上の美しさ、さしずめAKB480でしょうか・・・。
若者はこの美しい娘と暮らしたいと思い、羽衣のことはふせて家に連れて帰りました。
羽衣は箱に入れて天井裏に隠しておきました。
それから若者は娘のために今までの100倍以上働き3年の月日が流れました。
年の瀬の大掃除の時、娘は天井裏にあった埃まみれの箱をきれいにしている時、中にあった羽衣を見つけました。
娘はその場で若者を問い詰めました。
若者は「ま、あの自分には隠したという認識はなく、当時としては適切な処置だった。第三者委員会の結論を待って回答するかどうかを判断する」
と、どこかで聞いた風な答弁を繰り返します。
天女は怒り心頭、羽衣を男の手からひったくるとそれをはおり、「お前様とは仲睦まじく暮らせたけれど、嘘つきは絶対に許せない」と天に帰ろうとしました。
男は非を詫び、仕事を続けていく事が自分の責務であるから、残ってくれるよう懇願しましたが、天女は、自分の事しか見えていないのがお前の悪いところという事がわからないようですね、天界の1年は地上の百年に値するのです、ここで過ごした3年分をお前様にそっくりお返しします、と言った途端、若者の身の上には300年の月日が流れました。
とっぺんぱらりん。
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地上でも天界でも確証がないのに事実無根、嘘八百などという嘘はついてはなりません。