あるところにこぶたの三兄弟が住んでいました。
一番上のものぐさなこぶたは一日で藁の家を建て、二番目の要領のいいこぶたは一週間で木の家を、三番目のまじめなこぶたは三か月を費やして煉瓦の家を建てました。
あるとき、こぶたを食べようとお腹をすかせた二匹のオオカミたちが襲ってきました。
オオカミたちは藁の家を簡単にこわしてしまいました。
こぶたは必死に走って木の家に逃げ込み、鍵をかけて二匹で抱き合ってガタガタ震えておりました。
オオカミたちは木の家まで追ってくると、乱暴に家をゆすって簡単に壊してしまいました。
こぶたたちは三番目のレンガの家に逃げ込み、しっかり戸締りをして暖炉の前でふるえていました。
オオカミたちがやってきてレンガの家を壊そうとしましたが、レンガの家はびくともしません。
オオカミはたちは考えあぐねましたが大きな煙突をみつけ、そこから家に入ろうと考えつきました。
オオカミたちは何とか屋根にのぼろうと一生懸命、お腹がペコペコで思うように力が出ません。
それを悟ったこぶたの三兄弟は急いで暖炉に薪をくべ、大鍋にお湯を沸かしました。
煙突から入ってきたオオカミたちは煮えたぎったお湯に次々と落ちて死んでしまいました。
それを見たこぶたたちは泣きながらお互いの無事をよろこびあいました。
オオカミの家ではおなかをすかした子供たちが、帰ってこないお父さんオオカミとお母さんオオカミをいつまでもいつまでも待っておりました。
とっぺんぱらりん。
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自然界ではキビシイ生存競争が繰り広げられます。
喰うものと喰われるものには善悪の基準はなく、淡々と生命の引継ぎがなされて行きます。
家畜を襲うオオカミも里に下りてくるクマもただただ一生懸命生きようとしているだけなんだと思われます。
彼らにとっては人こそ害獣???