日本昔話ならぬ自分昔話の第2弾。
定年退職してからは現役時代とは一線を画す暮らしをしてきましたが、そろそろ語ってもよいかな、といったところです。
その第一弾として、先日千葉の米作というお店の事を思い出して記事にしてみました。
それより以前、駆け出しの頃手がけた銀座のエスコフィエというフランス料理店のファサードの仕事を思い出し、検索。
写真はありましたが、どうやら今は営業していないような感じです。
エスコフィエというのはフレンチの名シェフの名前で、この店は当地銀座でフランス料理店第一号の老舗との事。
検索により、コロナ禍で閉店の危機に見舞われ、クラウドファンディングを行い危機をしのいだ形跡が見つかりました。
現在ホームページは閉鎖されており、休業しているようです。
当時はファサードのみのリニューアルを担当しました。
アールヌーボー調の優雅な曲線の木製扉、面取りガラスの高級感、インド砂岩のピンク色の門構えに青銅色に金文字のサインをはめ込みました。
青銅に見えて実はこれFRP製です。
この仕事では業者さんがとてもいい仕事をしてくれました。
両サイドに配したブラケットも選んだ当時のままです。
自分で言うのもなんですが、まさに老舗にふさわしい面構えになってます。
ここは東京、パリと違って商業施設は激しく新陳代謝を繰り返しています。
それでもこうして自分が手掛けたお店が数十年生きてきた証を目にすると感無量です。
銀座の老舗のフレンチ、開いていたらカミさんと訪れてみたいと思います。