中国の台湾武力統合に関するニュース記事を読んでいてふと中学生の頃のことを思い出しました。
中一の時、クラスに中国人の男子生徒が一人おり、なぜかそこそこ親しくなりました。
彼の家は目黒駅近くにあるショッピングビル1階で中国の土産物店を営んでおり、母親ともよく挨拶を交わしておりました。
名前は陳正光(チェン ヂァングアン)といい、当時は二つある中国の中華民国(台湾)の中国人でした。
北京語や台湾語の挨拶を教えてもらったり、中国拳法の手ほどきをしてもらったり。
彼のおじいさんは中国拳法の達人で、背後から忍び寄る事は(危険なため)厳禁されていたと聞きました。
礼儀正しく、頭もよく、髪は天然パーマで上品な眼鏡をかけておりました。
そんな彼によくつっかっかっていた生徒が一人おりました。
家から登校途中にある小川精肉店の息子で剣道部員であったかと。
日本の剣道と中国拳法とどちらが強いかを挑んでみたり、
チンと呼び捨てで連呼して見たり
今思うに成績優秀な中国人へのハラスメントではなかったか・・・。
温厚な彼はそんな事は受け流しておりましたが。
私にとっては生まれて初めて身近にいる外国人で、彼に接する事で他国の文化や言葉に触れ、ちいさな国際感覚が育まれたように思います。
この時の体験が国籍や民族、文化や言葉、宗教の違いへのアレルギーを消し去ってくれたのではないかとも。
今では音信不通になってしまいましたが、存命だったら会って見たいなあと思います。