店は賞味期限切れの在庫を抱えたくないため、賞味期限が近いものは手前に、賞味期限が先のものは奥に、というのが食品陳列の鉄則です。
これを知っているカシコイ消費者は少しでも賞味期限の長いものを手に入れようと無条件に棚の奥をまさぐります。
スーパーなどに買い物に行くと、必死で棚をほじくり返している人をよく見かけます。
まあ少しでも新しいものをというその心理はわかりますが、調理の日程を加味して購入すればよいのになあと思います。
その日に食べるのであれば賞味期限の呪縛からは解放されるわけですし、仮に賞味期限を2~3日過ぎても食べられなくなる事がないのは皆さんも体験済みかと。
また、惣菜などがOFFシールが貼られるのを手ぐすね引いて待っている光景もよく見かけます。
最近は惣菜でなくても賞味期限がせまっているものは割り引いて売られているケースも増えたようです。
そこで考えたのですが、今はバーコードで会計ができるので、賞味期限によって価格が変動するのはどうでしょうか。
賞味期限が一番遅いものは定価、賞味期限が短くなるにつれて割引率が大きくなるように設定するわけです。
そうすれば価格が安い手前のものから売れて行くのが自然となり、奥のものを掘り出すという行為は少なくなるのでは?
日本も昔はそうだったんですが、スリランカやタイなどではまだまだ市場が健在です。毎日のようにその日に食べるものを市場に買いに行くのが普通、賞味期限はたいがいその日です。賞味期限を気にしての買い置きはしません。
この日本では食べる日の目星がついている時はそれに合わせて購入するというカシコイ消費者が増える事を願うばかりです。
そうすれば賞味期限切れで廃棄される膨大な食品ロスも少しは減るのではないかと。
魚は閉店が近づくとほとんどがカツオになってしまいます。
そのこころは、タタキ(売り)になるから・・・お後がよろしいようで。