初心者対象の太鼓の講習会ではまずは見本を打ってみて、それを真似してもらうのがいい方法だと思っています。
とかく説明に走りがちになりますが、言葉での理解はあまり期待できません。
講師が見本に打つフレーズをオウム返しで打ってもらう、あるいはどう移動するかを実演してそれを見てもらう。
映画撮影のエピソードで、老俳優がなかなか台詞を覚えられないのを見越して、人が言ったセリフをオウム返しにするという手法で撮ったというのがありました。
葬儀の場面で、A「いい人だったよねえ」 B「いい人だった」 A「寂しくなるねえ」B「うん、寂しくなるねえ」・・・というようなシーンだったように思います。
人が言ったセリフを繰り返すというのはセリフを一から覚える必要がなくとても負担が軽くなります。
太鼓の講習でも同じことができます。
太鼓の曲のフレーズを覚えるというのは高齢者にとってはとっても負荷が大きいもので、似たり寄ったりのフレーズや何回繰り返すかで迷子になったりします。
先に打っている人の真似をするのは負担になりません。
音楽は主題を繰り返す部分も多く、先の映画のフレーズのように独特な効果を生む要素もあります。
応援太鼓はそういうことを考えて、AとBに分けAのフレーズをそっくりBが打つという構成にしてあります。
A組B組に分かれてB組はA組の真似をします。
紫=AB一緒に、オレンジ=A組、グリーン=B組