新型コロナで自宅に籠る日々が続いていますが芸術鑑賞は不要不急か・・・。
命に関わる行為ではないにしろ、芸術に触れる事は精神生活を豊かにするものかと。
近代建築を学んでいた頃は「装飾は悪」みたいな風潮があり、「機能美」こそが本命みたいなところがありました。
しかしながら、コンクリート打ち放しやガラス張りの無味乾燥な四角い建築物が人や街に潤いを与えているのかどうかははなはだ疑問です。
1914年に開業した東京駅、2012年に創建当時の姿に復元する工事が完了、機能的ばかりではない東京駅は無駄とも思われる装飾に溢れています。
北ドームを見上げると大鷲のレリーフ。なんと大きさは2,1mあるんだとか。
2階には回廊があり、当時の装飾品や模型などを観て回る事ができます。
2階回廊からドーム広場を見下ろす。新型コロナ禍で行き交う人は少なめです。
梁補強のブラケットに施された装飾。鉄板をくりぬく事で軽量化と物語り性を付加している遊び心は現代建築が忘れてきたもの?
優雅なアールヌーボー調の手摺。
ドームを飾る干支のエンブレムのモックアップ。
十二支のうちの東西南北を除く八方向の方角を表す八支が八角形のドームに配されています。
当時の煉瓦を目にする事ができます。
この煉瓦は深谷の日本煉瓦製造株式会社(1888~2006)製。
旧煉瓦製造施設/深谷市ホームページ (city.fukaya.saitama.jp)
深谷は渋沢栄一の出身地、この会社も渋沢栄一が立ち上げたうちの一つ。
ちなみにJR深谷駅はミニ東京駅のような煉瓦造りなんだそうな。
東京駅は2つある?埼玉にあるレンガの美しい駅舎「深谷駅」と周辺めぐり | 埼玉県 | LINEトラベルjp 旅行ガイド (travel.co.jp)
なお東京駅の興味ある詳細はこちら。
なかなかあちこち出かけられずフラストレーションが溜まる日々ですが、バーチャルトリップで知識欲をなだめる事にしておきましょう。