赤坂山王日枝神社に行って来ました。
緊急事態宣言下、それでも境内は初詣の人たちでそこそこ賑わっておりました。
山王神社、日吉神社、日枝神社の主祭神はオオヤマクイノカミ、総本社は滋賀県大津市の日吉大社。
かつては神社と寺院は密接に結びついており(神仏習合)、山王信仰として比叡山延暦寺の天台宗と密接な関わり合いを持ち、天台密教の流布とともに全国に広まったとされています。そもそも比叡山は日枝山の当て字なんだそうな。
明治になり神仏分離の神仏判然令が発布され、日枝神社として独立したそうです。
日枝神社の大元を辿ってみると、江戸の名の由来になった江戸氏の頃山王社を祀っていたとも、江戸の礎を築いた太田道灌が川越の無量寺の川越日枝神社を勧請したとも。
その後徳川家康が江戸に移封された時、江戸城内紅葉山に遷座して江戸城の鎮守としたとされています。
二代将軍秀忠の時、江戸城拡張の折城内から今の国立劇場がある麹町隼町に移され、江戸庶民も参拝が可能に。
その後の江戸城天守閣さえ燃え落ちた明暦の大火で社殿が消失してしまったため、松平忠房の藩邸のあった現在地に遷座し、今に至っているそう。
こうしてみると徳川幕府の庇護によって隆盛を極めた歴史のある江戸の寺社も結構その場所を代えていたりして、今の東京の忙しさに通じるようで面白いです。
隔年で6月に開催される山王祭りは江戸の三大祭りの一つ、新型コロナの影響で去年は開催中止、今年も動向を見守っているようです。
江戸の三大祭りは山王祭(日枝神社)、神田祭(神田明神)、深川八幡祭(富岡八幡宮)、そしてこの山王祭は日本の三大祭りの一つでもあるそうです。ちなみに日本の三大祭りは京都八坂神社の祇園祭、大阪天満宮の天神祭、そしてこの日枝神社の山王祭なんだとか。
この三大なんちゃらというのは全国にたくさんありますが、いつ誰が決めたかは割とあやふやのような気もします。
ちなみに日枝神社の眷属は猿、通常は狛犬が鎮座していますがここでは猿が鎮座しております。
日枝神社HPには文化的な情報も満載、巣籠の時を遊ぶのもまた一興かとも。
山王ギャラリー | ご祈願・お参りは東京・赤坂にある日枝神社 (hiejinja.net)