HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓の曲についての考察3・おろし

私が作る曲の中に入れ込んであるのは、音の受け渡しの要素です。

太鼓は「神がかっている」ところから通称「おろし」という打ち方があります。

太鼓で行う祝詞のようなものでしょうか。

出だしはゆっくり、だんだん速くなり、ふたたびゆっくりになって打ち終わります。

 

通常は一人で行うのですが、これを二人でやります。

 

初打A→次打B→A→B・・・・終打A

という構造です。

 

初打は単音ではなく、ドドーン。

これには理由があって、まずAの気分を伝えます。

ゆ~ったり始めたいときにはドンドーーン、普通の場合はドドーン、緊張させたい場合はズドン。

 

この気分をBが受け止めて同じ音で返します。

こうすることで音の受け渡し→気持ちの受け渡しを行います。

ABがスムースにつながる時、観客も心地よく太鼓に導入されて行くかと。

 

これも練習をしてお互いの息を合わせられるようにします。

相手のことを感じる、きちんと受け応えする、大事にしたいポイントです。