歌舞伎の人気演目 白波五人男、正式名は青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)、黙阿弥作。盗賊五人組の世話物であります。
舞台では5人の盗賊が次々と名乗りを上げる名場面、稲瀬川がつとに有名。
歌舞伎は江戸庶民の娯楽で、権力者である為政者側を風刺する内容も多く、町人たちのうっぷんを晴らしていた面もあったのかなと。
そんな歌舞伎の風刺精神は、伝統の世界のみの重みを一身に背負っていつのまにやら失われたようにも見受けられます。(スーパー歌舞伎のような歌舞伎本来の破天荒な方向性を模索する動きも試されつつあります。)
そんな折、現代風政治風刺歌舞伎のバーチャルリアリティ版を夢想してみました。
白波五人男をもじった白切五人疑員。その第一弾は統合型リゾートで告訴されている秋元被告。
問われて名乗るもおこがましいが、まだまだぼうずの秘書時代 パーティー券を売りまくり 顔も売ったはパチンコ業界 地位を築地のアイアール アベノミクスの申し子で カジノで稼ぐリゾートの 拝命せしたる副大臣 非のあるところに煙が立ちて いぶし出された悪行の数々 収賄罪で逮捕され 一か八かの裁判は 記憶がないの一点張りよ 嘘を承知の証言依頼 罪の意識は内閣府 疑わしきは罰されずと 先輩方を見習いて シラをとことん切り通し いざ鎌倉の 秋れた疑員とは 俺のことだ~。
元の黙阿弥戯作三昧 白切五人疑員より