HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

経験がモノを言う

人は経験を積んでいろいろ学んでいきます。

例えば交通事故、若葉マーク付きのドライバーは事故の経験から安全運転の大事さを学び、やがてシルバーマークの老練な運転手になります。

しかし、アクセルとブレーキの踏み間違えは高齢になって経験したりして、取り返しのつかない事故を起こしたりもしています。

 

かつてショップのデザインをしていた頃、ワンマン社長の自宅のリフォームなどの相談に乗る事も多かったです。

全国的に事業展開している一人のワンマン社長が語るには、自宅の設計を新進気鋭の若いデザイナーに頼んだところ、浴室の床に大理石を敷き詰め、たいそう立派な家ができて喜んでいたそうな。ところが床が濡れると滑りまくってとても危険な事が判明し、若い奴は見た目ばかりで材料を選びおってと激怒していました。

同じことを赤坂のプリンスホテルで聞いたことがあります。

世界的に有名な丹下健三氏の設計だったとの事ですが、一階ロビーは総大理石張でそれは豪華なものでした。

ところが雨で床が滑り、えらいことになったそうです。

こういうのはやはり経験がモノを言うんだと思います。

 

バブリーな時代には輸入タイルが流行りまして、見た目だけで選ぶと雨で滑ってとても危険、というのは私も経験があります。

人はその経験から床材選びにはとても慎重になるものです。

 

そう言えば今住んでいるマンション、共有部の通路に大判のテラコッタ風タイルを使っていますが雨の時滑るので、人が歩くところには長尺の防滑シートが貼ってありまする。