HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

テレビジョン今昔物語

テレビジョン ひねるチャンネル 今はなし

 

昔はテレビのチャンネルをひねる、という表現をしていました。

これは電話のダイヤルを回す、というのと同じで過去の遺物、いや遺語といえるでしょう。

 

昔のテレビは選局するための大きめのつまみがついており、それをガチャガチャと回して番組を選んでおりました。

リモコンなどなく、寝そべったまま足を伸ばしてチャンネルを回したり、兄弟のチャンネル争いではチャンネルを引っこ抜いて持ち逃げしたり、それならばとペンチでチャンネルをひねったり・・・。

 

それ以前はテレビがある家は珍しく、テレビを見るために蕎麦屋に行ったりしたものです。

時かけうどんが一杯30円だったような記憶が。

 

テレビが一般に普及する前、庶民は映画館に詰めかけ、立ち見や3本立てが当たり前でした。

今みたいに映画の始まりから観るのではなく、映画館に入ったところから観るのでサスペンスものなど犯人がわかってしまった上で観るという、まるで刑事コロンボのような事も。

タバコの煙が充満する館内では、鞍馬天狗が馬に乗って駆け付けるシーンでは拍手が湧きおこったり、今思うとずいぶんカワイイ観客でしたね。

 

映画の合間の休憩時間には飲み物やお菓子、あんぱんなどの売り子が歩き回っておりました。

買った森永ミルクキャラメルがどうも味が違うと明るいところでよく見てみると森水キャラメルだった、という話を兄から聞いた記憶があります。

そんなあやしげな時代もあったんですねえ。