太鼓はメロディを奏でるのは苦手です。
アフリカにはトーキングドラムと言って、音色を自在に変化させ意思疎通を図る太鼓もあるにはあります。
日本でも鼓が紐の締め具合を左手で調整しながら音階を奏でるという身近な例がありますね。
鼓は手で打って音を出しますが、和太鼓はバチを使います。
このバチ、なにげに使っていますがどっこい、バチが太鼓の音質と密接にかかわっている事はあまり意識されていません。
それでも軽いバチを使うと重い音は出しにくい、とか、硬いバチは鋭い音が出る、とか、体感的に知っている人は多いかも知れません。
よくわかる例としてはドラを打つマレットはフェルト等で覆われていますがそのおかげでとても柔らかい音が出せます。
このマレットで太鼓を打つと柔らかい音になります。
このようにバチの種類で出てくる音が違います。
面白いのは、同じ材質のバチなら同じ音が出てくるという事ではない事。
バチには固有振動があり、バチを打ち鳴らしてみると高い音がするもの、低い音がするもの、などそれぞれ音色が違います。
高い音がするバチで太鼓を打ってみるとあら不思議、高い音になります。低い音のバチでは太鼓の音も低くなります。
という事は同じ様な音が出るバチを組み合わせないと左右で違う音になってしまう。
とても微妙な違いですが、バチを選ぶときはその事も認識していて損はないかと。
逆にその違いを活かした奏法もあります。
バチをおろそかにするとバチがあたる???
いえいえ、それは知っているからバッチリ?????