人類は進化しているように見えて実は個々人の能力は衰えているのではないかと。
例えば記憶力。
今や電話連絡などはほぼスマホに頼り切り、いちいち電話番号を押さずとも登録してあれば一発で電話をかけられます。昔は主要な電話番号は暗記していたものですが、電話番号でかける事がないのでほとんど覚えていません。
そして文字を書く能力。
パソコンやスマホのおかげで文字を書くことがすっかり減りました。
たまに文字を書くと漢字がでてこなかったり・・・。
音声入力が当たり前になるとますます文字が書けなくなるかと。
もうひとつは土地勘。
どこかへ出かける時、昔は分厚い時刻表を駆使しました。
まずは路線図で路線名や駅を探す。
この時に行く場所がどの辺にあるか土地勘がインプットされます。
ところが、今はアプリに駅名だけを入れれば時刻がわかっちゃうので、路線図を見る事がありません。
自分が行くところがだいたいどの辺になるのかの土地勘が養えません。
出発点と到着点の二つの点のみのまさにデジタル的情報のみで、空間的アナログ情報を切り捨てちゃってます。
道具に頼ると人そのものの能力が減退する、これはあちこちに見られる現象。
スポーツ界も記録を出せる道具の開発に躍起になっている感あり。
何かの理由でパソコンやスマホが使えなくなったら人類の生存能力は確実にレベルダウンするものと思われます。
貧すれば鈍す、ということわざがありますが、これとは真逆な満すれば鈍す現象が起こっているのかも。